借入4000万円を20年で返済する場合、フラット35(2026年4月時点・金利2.33%)の元利均等返済では月々の返済額は約20万8,000円が目安です。年収との兼ね合いや金利タイプで大きく変わるため、前提条件を必ず確認しましょう。
結論 ── 借入4000万円・返済期間20年での具体額
フラット35の2026年4月時点の金利(融資期間20年以下・融資率9割以下)は年2.33%です。この条件で元利均等返済(毎月一定額を返す方式)を適用すると、毎月返済額の目安は以下の計算で求められます。
元利均等返済の月返済額は「借入額 × 月利 × (1+月利)^返済回数 ÷ ((1+月利)^返済回数 − 1)」で計算します。月利=2.33%÷12≒0.001942、返済回数=240回(20年)とすると、月々の返済額は約20万8,000円が目安となります。総返済額は約4,992万円(うち利息分は約992万円)です。
なお、主要銀行やネット銀行の変動金利(優遇後)は2026年時点で0.3〜0.6%程度ですが、金融機関・審査結果・時期により大きく異なります。変動金利0.5%で試算すると月々約17万5,000円程度となりますが、将来の金利上昇リスクがある点に注意が必要です。
計算の前提(金利・返済年数・返済比率)
本記事で使用した数値の前提は以下のとおりです。すべて住宅金融支援機構の公表値および法令に基づいています。
- 金利:フラット35・2026年4月時点の最頻値。融資期間20年以下・融資率9割以下で年2.33%(出典:住宅金融支援機構)
- 返済方式:元利均等返済(毎月一定額を返す方式)
- 返済期間:20年(240回払い)
- 返済負担率(年収に占めるローン返済の割合):フラット35の審査基準では年収400万円以上の場合35%以下。月々20万8,000円の場合、年間返済額は約249万6,000円となるため、必要な最低年収の目安は約713万円(249.6万円÷0.35)です
- 変動金利の目安:主要銀行0.4〜0.6%程度、ネット銀行0.3〜0.5%程度(2026年時点。金融機関・時期・個人の審査結果により異なります)
条件別早見表
借入額4,000万円・返済期間20年を固定し、金利別の月々返済額と総利息の目安を示します(いずれも元利均等返済・フラット35の2026年4月時点公表値または変動金利の参考値を使用)。
| 金利(年) | 月々返済額(目安) | 総利息(目安) | 総返済額(目安) |
|---|---|---|---|
| 0.5%(変動・参考) | 約17万5,000円 | 約200万円 | 約4,200万円 |
| 1.0%(変動・参考) | 約18万4,000円 | 約416万円 | 約4,416万円 |
| 2.33%(フラット35・20年以下・2026年4月) | 約20万8,000円 | 約992万円 | 約4,992万円 |
| 2.65%(フラット35・21〜35年・2026年4月) | 約21万4,000円 | 約1,136万円 | 約5,136万円 |
※変動金利の行は参考値です。実際の金利は金融機関・審査結果・時期により大きく異なります。フラット35の金利は2026年4月時点の最頻値(融資率9割以下)です。
注意点
①返済負担率と他のローンの合算に注意
フラット35の審査では、住宅ローンだけでなく車ローン・教育ローン・カードローンなどすべてのローン返済額を合算して返済負担率を計算します。年収400万円以上で上限35%のため、他にローンがある場合は住宅ローンに回せる枠が減ります。
②諸費用は別途100〜150万円程度が必要
物件購入時には登記費用・仲介手数料・火災保険料・ローン事務手数料などの諸費用が発生します。これらは借入額に含まれないケースが多く、現金で用意する必要があります。
③変動金利の上昇リスク
2024年以降、日本銀行の利上げにより変動金利も上昇傾向にあります。将来金利が上昇した場合、月々の返済額が増える可能性があります。固定金利(フラット35)は返済額が変わらない安心感がある一方、当初の金利水準は変動より高めです。
④住宅ローン控除(税額控除)との組み合わせ
2026〜2030年入居・省エネ基準適合住宅の場合、年末ローン残高の0.7%が最大13年間、所得税・住民税から控除されます(借入限度額は住宅区分により異なります)。残高4,000万円の場合の年間控除額は最大28万円が目安ですが、所得や住宅区分によって上限が変わります。
自分の年収・金利・返済期間で正確なシミュレーションをしたい方は、以下のツールをご活用ください。
よくある質問
Q. 借入4,000万円・20年返済に必要な年収の目安はいくらですか?
A. フラット35(年2.33%・2026年4月時点)での年間返済額は約249万6,000円です。返済負担率35%(年収400万円以上の上限)で逆算すると、必要な年収の目安は約713万円です。他にローンがある場合はさらに高い年収が必要になります。
Q. 変動金利とフラット35(固定金利)、どちらが有利ですか?
A. 2026年4月時点では変動金利(0.3〜0.6%程度)のほうが月返済額は低くなります。ただし変動金利は将来の金利上昇リスクがあります。フラット35(年2.33%・20年以下)は返済額が全期間変わらないため、収支計画を立てやすい利点があります。どちらが有利かは将来の金利動向によります。
Q. 繰上返済をすると総返済額はどのくらい減りますか?
A. 繰上返済には「期間短縮型(返済期間を短縮する方式)」と「返済額軽減型(毎月の返済額を減らす方式)」があり、利息軽減効果は期間短縮型のほうが大きいとされています。具体的な軽減額は繰上返済のタイミングや金額によって異なるため、ツールでシミュレーションして確認することをおすすめします。なお、住宅ローン控除の適用期間中に繰上返済を行うと年末残高が減り、控除額も減少する点に注意が必要です。
【出典】住宅金融支援機構「フラット35金利情報」https://www.flat35.com/loan/flat35/kinri.html / 住宅金融支援機構「フラット35ご利用条件(返済負担率)」https://jhffaq.jp/jhffaq/flat35/web/knowledge311.html / 国土交通省「住宅ローン減税」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000017.html / 国税庁「No.1212 住宅借入金等特別控除」https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1212.htm

