老齢基礎年金(国民年金から受け取る基本的な年金)の満額は年813,700円(2026年度・67歳以下の場合)が目安です。実際の受給額は納付月数によって比例計算されます。
結論 ─ 老齢基礎年金の受給額と計算式
老齢基礎年金の受給額は、20歳から60歳までの40年間(480か月)のうち、実際に保険料を納めた月数に比例して決まります。計算式は次の通りです。
受給額 = 満額 × 納付済月数 ÷ 480
2026年度の満額は年813,700円(月額約67,808円)です(68歳以上は別途スライド適用)。たとえば納付月数が360か月(30年分)の場合、年813,700円 × 360 ÷ 480 = 年610,275円(月額約50,856円)が目安となります。前提条件:2026年度の法定額・保険料納付月数360か月・繰上げ/繰下げなし。
自分の納付状況を入力してシミュレーションするには、下記のツールをご活用ください。
計算の前提(満額・納付月数・スライド率)
老齢基礎年金の金額は、以下の前提をもとに算出されます。
- 満額(2026年度):年813,700円(67歳以下・新規裁定者)。毎年度、物価・賃金に連動して改定されます。
- 納付対象期間:20歳〜60歳の40年間=480か月が上限。
- 免除期間:保険料を全額免除(しょうとく等が低い場合に申請できる制度)された期間は、納付期間とは別に一定割合(全額免除は1/2相当)で反映されます。未納期間はゼロカウントです。
- 受給開始年齢:原則65歳。繰上げ受給(60〜64歳に早める)は月0.4%の減額、繰下げ受給(66〜75歳に遅らせる)は月0.7%の増額となります。
なお、厚生年金(会社員が追加で加入する報酬比例の年金)は老齢基礎年金に上乗せされますが、本記事では老齢基礎年金のみを対象とします。
条件別早見表
| 納付月数 | 納付年数 | 年間受給額(目安) | 月額(目安) |
|---|---|---|---|
| 480か月 | 40年(満額) | 813,700円 | 67,808円 |
| 420か月 | 35年 | 711,988円 | 59,332円 |
| 360か月 | 30年 | 610,275円 | 50,856円 |
| 300か月 | 25年 | 508,563円 | 42,380円 |
| 240か月 | 20年 | 406,850円 | 33,904円 |
| 180か月 | 15年 | 305,138円 | 25,428円 |
※ 前提:2026年度満額813,700円・67歳以下・繰上げ/繰下げなし・免除期間なし。端数は切り捨て概算。
繰上げ・繰下げによる受給額の変化
| 受給開始年齢 | 増減率 | 満額480か月の場合(年額目安) |
|---|---|---|
| 60歳(繰上げ最大) | −24% | 618,412円 |
| 62歳 | −14.4% | 696,327円 |
| 65歳(原則) | ±0% | 813,700円 |
| 68歳 | +25.2% | 1,018,952円 |
| 75歳(繰下げ最大) | +84% | 1,497,208円 |
※ 繰上げは60〜64歳まで月0.4%減額、繰下げは66〜75歳まで月0.7%増額。前提:2026年度満額・納付480か月。
注意点
老齢基礎年金を受け取るには、受給資格期間(保険料を納めた期間+免除期間などの合算)が10年以上必要です。10年未満の場合は受給できません。
また、会社員や公務員として働いてきた方は厚生年金にも加入しているため、老齢基礎年金に加えて老齢厚生年金(報酬比例部分)も受け取れます。自営業者や専業主婦(夫)の第1号・第3号被保険者は老齢基礎年金のみとなるケースが多く、受給額の水準をしっかり把握しておくことが重要です。
年金額は毎年度改定されるため、本記事の金額は2026年度の参考値です。将来の受給見込みは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でも確認できます。免除・猶予の申請状況によっても受給額が変わるため、過去の加入記録を年金事務所で確認することをおすすめします。
よくある質問
Q. 老齢基礎年金の満額は毎年変わるのですか?
A. はい、毎年度改定されます。2026年度の満額は年813,700円(67歳以下)ですが、物価や賃金の動向によって前後します。毎年度4月に改定額が公表されます。
Q. 未納期間があると受給額はどうなりますか?
A. 未納月数分はそのまま受給額の計算から除かれます。たとえば480か月中60か月が未納の場合、納付420か月として計算され、満額の約87.5%(約711,988円)が目安となります。なお、未納が多く受給資格期間10年を下回ると受給自体ができなくなるため注意が必要です。
Q. 繰下げ受給はいつまで待てばお得になりますか?
A. 一般的に損益分岐点は繰下げ開始から約12年前後です。たとえば70歳まで繰下げた場合(月0.7%×60か月=42%増額)、65歳受給と比べて82歳前後で累計受給額が逆転します。長生きが見込まれる方は繰下げが有利になる可能性があります。
【出典】厚生労働省「令和8年度の年金額改定について」https://www.mhlw.go.jp/stf/nenkin額改定/ / 日本年金機構「老齢基礎年金(国民年金)」https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20150401-02.html / 日本年金機構「ねんきんネット」https://www.nenkin.go.jp/n_net/

